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世知辛いことの肯定

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Copyright © 2020 TAKEHANA TADASHI
著作日時: 2020.08.14.金. 23:20:00 著作者、竹花 忠
世知辛いことの肯定:
 世の中は世知辛い世知辛いと言っているが、それは、世の中が世知辛いことを悪いと言っているとか世の中が世知辛いことを否定しているとかいうことではない。
 世の中は世知辛いのである。世の中は世知辛いものなのである。ということを言っているにすぎない。
 自分(=竹花忠)としても、他者に対しては世知辛く生きてゆく(のが基本である)。
 他者からは世知辛く当たられてきてもいる。
 それは当然のことなのである。
 各自には、各自の人生を成功させる責務があるのだから。そして、自他の成果は、それぞれ別々にひとりひとり別々に計量され、ひとりひとり別々に取り分が確定させられ、ひとりひとりは自分の取り分だけしか使用することは許されない。
 自分のものは自分のもの、他人のものは自分のものではない。それが規準であるのだから。
 その規準の中で生きてゆくのが公正であもある。
 不公正なものを規準になど設定されることはあってはならないことである。
 社会全体が速やかに発展してゆくために、社会保障制度は必要不可欠であると考える。所得の一定水準の再配分は必要不可欠であると考える。
 ただし、累進課税制度のもとでの納税と社会保障費の給付が済んで、各自の取り分が確定した上は、各自はそれぞれのその取り分の中で生きてゆくことが強制される。
 自分の取り分は自分の取り分を増やすために自分のためだけに使用する。それは当然の権利であり責任である。
 その当然の権利と責任を遂行することによって、世知辛い状態となる。
 したがって、世の中が世知辛いのは、当然のことである。
 世の中は世知辛いものなのだとして、生きてゆく生き方を考えてゆくべきものである。
 つまり、自分の取り分は自分の取り分を増やすために自分のためだけに使って生きてゆくことがなされる。それは相互にそうなされ合うものである。相互にそうなされ合うものとして、生きてゆくべきものである。各自各自自分のものは自分のためのことだけに使って生きてゆくことがなされ合うべきものなのだとして、生きてゆくべきものである。
 その中で収益を得るためには、他者によって購入される価値のあるものを産み出し販売し購入してもらう必要がある。
 合法的な中での競争とはそういうものである。
 知識のよりわかりやすい説明文を販売するとか、より付加価値の高い知識を販売するとか、生活必需品を販売するとか、商品価値の高い商品を産み出すための知識を販売するとか、娯楽情報を販売するとか、安いうちに仕入れて値上がりしたものをまだ値上がりしそうなうちに販売するとか、なにかそういう買い手が付きそうなものを、売りに出すことが必要になる。他者は誰しも、自分のものを自分の物を増やすために自分のためだけにしか使わないのだから。
 そして、合法的な範囲で、売り手は、買い手がつく限りより高く売りたいということになるのだし、買い手は、必要なものを購入できるかぎりにおいてより安く買いたいということになるのだし。
 それが世知辛いことなのであり、世知辛くなっているのは当然なのである。そうしなければ、自分に対しての自分の責任が果たせなくなってしまう。自分の取り分を増やして、自分をより快適に、より自由に、より取り分を多くとれるようにと事を進めてゆく、自分の自分に対しての責任、自分の権利。その自分の責任を遂行することで、その自分の権利を行使することで、自ずと、社会は、世間は、世知辛いくなってゆく。
 であるから、世間が世知辛いのは当然のことなのである。
 利他的に生きなければならない人間などあってはならないのだから。利他的に生きなければならない人間など存在させてはならないのだから。
 誰もに、合法的に存分に権利を行使して生きてゆく権利がある。すべて人間は、合法的な自己利益の最大化を追求して達成してゆく権利がある。
 その結果として、社会は、世間は、世知辛いものとなるのである。だから、世間が世知辛いのは当然のことなのである。
 世間は世知辛い中、その中でより賢く、よりよく生きてゆくことが必要である。
 そのためには知識の学習が欠かせない。
 つまり、合法的な自己利益の最大化を追求して達成してゆくためには、知識の学習によりよく励んで生きてゆく、ということである。そしてその成果を販売して買いたいひとにより高く購入してもらって生きてゆくということである。もちろん、買い手にはより安く購入する権利がある。であるから、両者の合法的な合意点で成約されることになる。それにしても、買い手が見つかるような何らかの価値のあるものが産み出せるだけの能力を身に付けるために学習の遂行が欠かせない。そして合法的に身に付けた能力を行使したことによる商品の買い手を見つけて商品を販売し対価を得て、より多く利益を得る。
 学習が第一である。世知辛い世の中を、合法的に、よりよく生きてゆくためには、学習が欠かせない。
 世の中は世知辛いのである。世の中は世知辛くてよいのである。合法的に学習に励んで生きてゆけばいいのである。
 学習が、学習によって身に付けた能力が、価値を産み出す源泉なのだから。
 価値を産み出す源泉を、太らせるために・増強すたるめに、合法的な学習は欠かせない。